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1 ベテランになってから違う校種に異動された先生のお話 千葉大学で開催された授業づくりネットワークの春集会に参加してきた。 とあるベテランの先生が、中学校から小学校へ異動になった。 先生は、中学校では教務主任や研究主任が長く、担任の期間は短かったそうだ。... それが急転直下、小学校で担任になった。 うまくいかない、子どもが落ち着かない、と当時をふり返る。 「ベテランだから、できて当然、という目で周りは見ますしね、クラスが落ち着いていないのに、職員室で何か発言しても説得力ないんですよ。」 とにこやかにおっしゃる。 それでどうしたか。 若い先生が通うようなセミナーにいったり、ネタを集めたりして、学んだそうだ。その結果、「12月くらいからおもしろいように落ち着きましたよ。」と表情をやわらげていた。 僕は、この話をとても興味深く拝聴した。なんたって、年度初めのこの時期に、2週間以上も前のことをわざわざ書こうというのだから、この興味はホンモノだと思う。
2 このお話から学んだこと さて、この話を僕はどう聞いたか。 間違っても、「いくつになっても学ぶべき」とか、「ネタをたくさん持っているとつよい」ということではない。決してない。 冒頭で書いたように、このベテランの先生は「教務・研究」が長い、ということがポイントである。つまり、学校が動いていくときの〈フレーム〉を熟知していると言えよう。 その先生が、小学校に異動して苦労された。「けれど」、ネタを集めて子どもに向きあっているうちにクラスが落ち着いた。 喩えて言うならば、プログラムは元から正常に作動していたのだが、ボトルネックが対児童との「インターフェース」にあったわけだ。または「ポータル」にあったということがいえようか。 先生は、枠組みがしっかりあったので、子供用に最適化されたネタがあれば、それを駆動させるのは簡単だったのだ。中国語版Yahoo!から、きっずやふーに換装する程度で、クラスは回り始めた、ということだと思う。まぁ、「程度」なんていうのはとても失礼なのだが、ようするに〈フレーム〉のしっかりしている先生はやはり、安定している、ということがいいたかった。
3 「学び方」を考える そろそろ結論。 一昨年あたりから山田洋一さんとコラボしているステージアップゼミ。教師の学び方として、「アジャスト」「チューニング」「カスタマイズ」ということを言っている。セミナーで学んだことを、そのまま自分の教室に持ち込んでも成功しませんよ、ということだ。だけど、セミナーには一種の麻酔効果があるから、「セミナーに酔う」参加者を一定数、出してしまう。目の前で繰り広げられているネタが、自教室のバラ色の未来を約束してくれるような気がするからだ。これはつまり、かつての僕だ。愚かしい。 仮に前述の先生を〈フレーム先行型教師〉と呼ぶならば、逆にかつての僕のような〈コンテンツ先行型教師〉もいるだろう。 ある時期、ミニネタが大流行したが、若い先生の中には、後者にバランスしている先生も割と多くいるだろう。当然ながら。それが、ある程度の経験を積んでくると、ミニネタだけではものたりなくなったり、限界を感じたりするようになっていく。その頃は年齢的にも教務や研究を任されるようにもなっていく。そして、〈フレーム意識〉が育ってきたときに、若い頃から蓄積したコンテンツ(ミニネタ)がある教師は、それらを適切に配置し、効果的に使い、子どもを育て、学級を伸ばし、成果を出すことができるようになっていく。開花を迎えるわけだ。 それにかかる時間が大体十年ということなのだろう。 学ぶことそれ自体を目的化するのではなく、このような学びの構造を意識して学んだり、学びの場をつくったりすることが、きっと「よい」ことなのだろう。今の僕はそう考えている。
by t-fuji5289
| 2015-04-20 00:23
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